【2年生】修学旅行に向けて
2年生は、6月23日(月)より3班に分かれて、修学旅行で沖縄を訪問します。
建学の精神にもとづいた「こころ」と「いのち」の教育を実践する本校では、沖縄での平和学習を軸としたこの修学旅行を特に大切にしています。沖縄の歴史や文化、自然に触れる貴重な機会を有意義なものにするため、これまで様々な事前学習を行ってきました。
本校では、沖縄戦で犠牲になった人々への追悼と平和への願いを込め、千羽鶴を作成して平和祈念公園の福井の塔に献納しています。千羽鶴は、日本の伝統的な平和のシンボルとして広く知られています。この千羽鶴作成を通じて沖縄戦の悲劇に向き合い、平和の尊さを再認識しています。
また、生徒会執行部の発案で、戦後80年を迎える節目の年にあたり、今私たちの生活が平和であることの尊さを改めて認識するとともに、戦争の悲劇を二度と繰り返さないという思いを伝え、後世に戦争の悲惨さを伝えていくことを目的とし、募金活動を実施しました。集められた募金は、ひめゆり資料館に寄付されます。この活動を通じて、生徒たちは「今できること」を考え、未来への責任を感じる大切な機会となりました。
そして、事前学習の締めくくりとして、6月13日(金)、沖縄戦の悲惨さと戦後の沖縄の課題を理解することを目的とした講演会を行いました。
講師として、美ら島沖縄大使、福井沖縄県人会副会長の玉城 美利香 先生をお招きし、沖縄戦の背景、戦闘の激しさ、そして多くの命が失われたことについて、詳細にお話しいただきました。また、戦争の影響を受けた沖縄の人々の生活や、戦後の沖縄の課題についても触れられました。
講演中には、生徒たちが真剣に耳を傾け、沖縄戦の実態について深く考える姿が見られました。特に、戦争の悲惨さや人命の尊さを改めて実感したという感想が多く聞かれました。生徒たちには、沖縄戦を学ぶことによって「平和の大切さ」を改めて考え、修学旅行を通して学んだことを将来に生かしてほしいというメッセージが伝えられました。
今回の事前学習を通じて、修学旅行に行く前に沖縄戦に対する理解を深め、沖縄の歴史を学ぶ機会を得ることができました。修学旅行では、実際に現地を訪れ、目にするもの、耳にすることのすべてを心に刻み、平和の重要性を改めて考えるきっかけとしてもらいたいと思います。