北陸diary

金融教育公開授業・講演会

12月6日(水)、金融広報中央委員会様、福井県金融広報委員会様、本校主催の「2023年度金融教育公開授業」が行われました。

金融教育とは、「お金や金融の様々な働きを理解し、それを通じて自分の暮らしや社会の在り方について深く考え、自分の生き方や価値観を磨きながら、より豊かな生活やよりよい社会づくりに向けて、主体的に判断し行動できる態度を養う教育」のことです(金融広報中央委員会HPより)。

1限目は普通科1年9組での公開授業。「企画を考えて企業の立て直しを図ろう」をテーマに稲木 正樹先生が授業を行いました。経営難に陥った「株式会社クエスト・レジャーランド」の取締役となり、株主から出資を募るべく株主総会で事業計画案を発表することをゴールとして、グループで企業情報を分析し課題を見つけ、事業計画案を策定し、発表しました。他グループの発表の際は、株主として株主総会に参加する立場となります。授業を通し、株式会社のしくみを理解するとともに、実際の会社が事業計画の成功に向け努力を積み重ねていること、このような会社の取り組みが経済を支えていることについて学ぶことができました。




公開授業の後は、1年生進学コース・特別進学コースを対象として講演会が行われました。ファイナンシャルプランナーで早稲田大学エクステンションセンター講師の洞口 勝人さまをご講師にお迎えし、「1枚のTシャツから『お金&けいざい』を考える」というテーマでお話しいただきました。身近な「ユニクロのTシャツ」が、自分たちの手元にどのような過程を経て届いているのか、どれくらいのコストがかかっているのか、そしてそのコストが意味することについてお話を聞かせていただきました。洞口先生からは、現在15~16歳のみんなが将来活躍する場はアジアであること、簡単な数字の意味するところを大切にすること、英語と数学に強くなること、そして将来「どこで、誰のために、何がしたいか」を考えようというメッセージをいただきました。
講演会後は福井県金融広報委員会副会長(日本銀行福井事務所長)の島田 康隆さまにご挨拶をいただき、金融教育が「生きる力」を育成するものだというお話をいただきました。



自分たちの身近にあるものを題材に、金融や経済について考える大変有意義な学びになったと思います。ご尽力いただいた関係機関の皆様、ありがとうございました。