北陸diary

学校報恩講(御正忌報恩講)

親鸞聖人は、弘長2年11月28日(太陽暦:1263年1月16日)京都山ノ内の善法坊で、末娘の覚信尼や門弟たちに見守られながら、仏の恩を喜びつつ、90年の生涯を静かに終えられました。このご命日を縁として、親鸞聖人のご苦労をしのびつつ、み教えをよく聞き、日ごろいただいている仏恩に報恩感謝の気持ちをあらわすための法会が「報恩講」です。本校では毎年1月16日に学校報恩講(御正忌報恩講)を行っています。今年の1月16日は日曜日のため、1月14日(金)に放送にて行いました。


讃仏偈の後、朝倉校長先生からご法話をいただきました。私たちはそれぞれが自分の思いを持ちながら生きています。そして自分の手がどのような動きをするのかは、その時の自分のこころで左右されることになります。あるときは周りのためになる手が、あるときには周りを、そして自分を傷つけることになります。私たちはこのように、自分の心に振り回されて生きています。そんな私たちをあたたかい慈悲の心で救ってくださるのが阿弥陀様です。阿弥陀様の願いを受け入れることで、私たちは怒りや腹立ち、嫉みから解放され、他者の喜びや苦しみを自らの喜びや苦しみとし、生き方が変わってきます。親鸞聖人は、そんな阿弥陀様の願いを私たちに教えてくださいました。北陸高校生の皆さんは、それぞれ目標を立て、気を奮わせて、様々なことに挑戦しています。そんな時、多くの不条理な現実に直面することと思います。その時は、つらい思いを抱えたあなたを一人ぼっちにさせないという阿弥陀様の慈悲の心があることを思い続けてほしいとの言葉をいただきました。