北陸diary

謝恩行事

北陸高校では建学の精神にもとづき、親鸞聖人の月命日にあたる毎月16日に謝恩行事を行い、まわりへの感謝の思いを確かめ合っています。本来ならば全校生徒が講堂に集合し、お勤めを行い、ご法話をいただくのですが、コロナ禍で放送での謝恩行事が続いていました。10月になり感染状況が落ち着いていること、福井県感染拡大警報が解除されたことを受け、本日学年ごとに講堂で謝恩行事を行うことができました。



ご法話は朝倉校長先生。講堂で皆さんの視線の先にいらっしゃる阿弥陀様のおはたらきに、「慈悲」というものがあります。その「慈悲」について、金子みすゞさんの「土」という詩、道元禅師の「山これ山というにあらず、山これ山というなり」という言葉からお話しいただきました。「自分だけを大事にすることなく 人と喜びや悲しみを分かち合います 慈悲に満ちみちた仏さまのように」(浄土真宗本願寺派「私たちのちかい」より)。「自分のまわりによく目を向け、心に穴の開いた人たちにあたたかい言葉をかけ、その穴を優しく埋めて癒してほしい」。そのような慈悲の心の大切さをお話しいただきました。