北陸diary

宗祖降誕会・開校記念日

親鸞聖人のみ教えを建学の精神とする本校は、親鸞聖人がお生まれになった5月21日に「宗祖降誕会」の行事を行い、この日を開校記念日としています。親鸞聖人は1173年5月21日に京都でお生まれになりました。北陸学園は1880年に開学しましたので、142年目を迎えたことになります。

行事はかつては講堂に全校生徒が集まって盛大に行っていましたが、昨年はコロナ禍で中止。今年は放送で行うこととなりました。本来ならば、生徒玄関の外に大きな仏旗が掲げられ風にはためくところですが、あいにくの雨天のため校舎内に飾られました。


仏旗は生徒玄関・イベントホール内に

讃仏偈・短念仏・回向(宗教科・葉柴先生)

合掌

聖典を見ながら一緒にお勤めします

合掌

竹田理事長挨拶

ご法話・藤丸要先生(龍谷大学)

竹田理事長から学園の歴史についてお話があった後、ご法話を放送で聴聞させていただきました。

ご講師は坂井市丸岡町にお住いの龍谷大学教授・藤丸要先生です。藤丸先生からは「日本に仏教を伝えた人々-学生(がくしょう)」というテーマでお話をいただきました。仏教伝来以来、多くの方々が海を渡って大陸から仏教を伝えて下さいました。彼らが命をかけて日本にもたらしたのは、仏教の教えだけでなく、生活全般にわたる政治・経済・文化などあらゆるものに及びました。彼らは学生(がくしょう)と呼ばれましたが、「真の学生」とは単に知識の蓄積を図るだけでなく、仏の大いなる慈悲の心を学ぶ人のことを指します。

宗祖降誕会・開校記念日の行事に臨み、あらためて宗門校に学ぶ意義をかみしめることができたでしょうか。


藤丸先生には、午後の教職員向けの宗教教育研修会のご講師もお願いしました。研修会では2018年にご門主さまよりお示しいただいた「私たちのちかい」について、制定の経緯や内容について解説をいただきました。