北陸diary

グローバル・マインドセット・ブートキャンプ

8月11日(火)~13日(木)の3日間にわたって、「グローバル・マインドセット・ブートキャンプ2020」を行いました。

JICA(国際協力機構)およびJICE(日本国際協力センター)の「アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ」により派遣された方と、本校の生徒がオールイングリッシュで世界の貧困問題を議論し解決策を提案しようというプログラムで、昨年に続いて2度目の開催です。

今回お招きしたのは、マリ共和国の外交官でいらっしゃるボーカーさんとガンビア共和国からインターンシップで来日中のソロモンさんのお二人。参加した本校の生徒は、笠井くん(普通科2年16組)、髙栁くん(普通科1年16組)、杉本さん(普通科1年15組)、手島さん(普通科1年15組)の男女2人ずつ4人。ファシリテーター役の藤田先生(イマージョン授業担当)を含めて、オールイングリッシュでアフリカが直面している貧困をはじめとする社会問題を考えていきます。


ボーカーさんはマリの現状を説明

ソロモンさんはガンビアの現状を説明

インターネットのWebサイトもフル活用して、世界の貧困問題やそれに対する解決法を探っていきます。日本語のサイトで調べてもいいのですが、後で翻訳する手間を考えると、最初から英文で書かれているものを見た方が早そうです。


「教育は世界を変えるために用いることができる最もパワフルな武器である」(ネルソン・マンデラ)

南アフリカを変えるために立ちあがったマンデラ氏の言葉は重いですね。教育はすべての希望の源になります。

今回お話しを伺ったボーカーさんは教育を受けられる子どもが決して多くないマリ共和国にあって、日本の援助で建てられた小中学校に学び、教科書や制服といった教育資源もすべて日本からの提供があったからこそ勉強ができたことで外交官としての現在の地位を得たそうです。

「学校に通う」「勉強をして自分の世界を広げる」ということは、誰にでもできる当たり前のことではありません。日本で生活し、日本で学べることの幸せを実感するとともに、それが当たり前でない国の人々と同じ星で暮らす人間として世界にどんな貢献ができるのか、考えずにはいられませんでした。

取材者の都合で2日目の短い時間しか生徒たちの活動を見ることができませんでしたが、藤田先生からファイナル・プレゼンテーションの中で最も印象に残ったものとして、2年生の笠井くんの提案を挙げていただきました。彼はFood loss and waste の問題を考えてくれました。添付ファイルをご覧下さい。


ファイルイメージ

コロナがなければもっと多くの生徒たちに参加を呼びかけることができたのですが、こうしたSmall Stepも一つひとつがかけがえのない出会いやきっかけになるはずです。今回参加すればよかったと思った皆さんは、是非次のチャンスには積極的に手を挙げて下さい!その小さな勇気から世界のドアが開きます。