北陸diary

1年スーパー特進、内進クラスの授業風景(数学)


トランプで遊んでいるだけ??いえいえ、そんな訳はありません。これはれっきとした数学(確率)の授業です。

「モンティ・ホール問題」ってご存知ですか。知る人ぞ知る心理ゲームの一つです。

あなたは今テレビのバラエティのゲストとして呼ばれています。これから出す問題に正解すれば、高級車を無料でもらえます。さて、あなたの前にはドアが3つあります。1つのドアの後ろには景品の高級車、他のドアの後ろには外れのヤギがいます。高級車が隠れているドアを見事言い当てることができたら、その車を手に入れることができます。そこで、あなたはドアを1つ選択しました。そうすると司会者モンティは、あなたが選んでいないドアのうち、ヤギが入っているドアを開けました。そして司会者モンティは、あなたにこう言うのです。「最初に選択しているドアではなく、もう1つのドアに変えることもできますがどうしますか?」

さてここで、問題です。あなたならどっちの選択をしますか?
① 最初に選択しているドアをそのまま選ぶ
② もう1つのドアに選択を変える

ちなみに私は性格上①を選びました。ここで、理屈はともかくトランプで実際に実験してデータを取ろうというのが上の写真。

実験をすると、①で高級車をゲットできたのは32%の確率。②で高級車をゲットできたのは63%の確率。ガーン!何で!!

さあ、ここからが高校生の数学。2学期に勉強した条件つき確率の知識を使って、この仕組みを数学的に説明してみようというのが、本日の授業です。


グループで話し合った理屈を発表

説明は、まなボードにまとめます



②の考え方が班ごとに色々

②の確率は2/3と考えるグループと


②の確率は1/2と考えるグループ

2/3か1/2か、発表を聞きながら考えます


内進クラスでも同じテーマの授業

まなボードは縦使いもあり



14組(スーパー特進クラス)には日本数学コンクール「奨励賞」受賞者たち(女子4名)がいますし、15組(内進クラス)には中3時にふくい理数グランプリ「最優秀賞」受賞者たち(女子3名)がいます(どちらも指導されたのは、本日の授業担当者の西先生)。それ以外の生徒たちもみんなそれぞれ、知力を尽くしてグループで考え、発表してくれました。

難しい高校数学も、みんなでワイワイと意見を出しながら考えると楽しそうですね。生徒たちが伸び伸びと自分たちの能力を伸ばしていくのは、頼もしい限りです。

ところで、②の確率は2/3と1/2とどっちが正しいんだろう?どっちにしても私が選んだ①はダメみたいですが。。。あなたは、どう考えますか?