北陸diary

下がり藤

 「北陸高校は仏教精神、特に浄土真宗のみ教えを教育の根本にしています。浄土真宗とは、今から約850年前にお生まれになった親鸞聖人によって開かれた教えであり、今日では東西本願寺をはじめ十派にわかれ、我が国を代表する教団を形成しています。本校はその中でも本願寺派(西本願寺)の設立した学校であり、明治13(1880)年羽水教校の名のもとに創立されて以来、140年以上の歴史を有することになります」(生徒手帳p.5「建学の精神」から)

皆さんのご家庭に「家紋」があるように、本願寺には「寺紋」があります。それが「下がり藤」です。校内では5号館4階「礼拝堂」のお仏壇の上に見ることができます。



吹奏楽部の皆さんは練習場所に使っているので目にしたことがあると思いますが、それ以外の一般の生徒は入る機会が少ないので知らない人もいるでしょうね。この「下り藤」は「九条藤」とも言われ、本願寺と九条家のつながりを知ることができます。

北陸高校の建学の精神が、浄土真宗のみ教えにあることを象徴して、平成25(2013)年にプロムナードを整備する際に藤棚ができました。以来、毎年この時期にきれいな花が私たちの目を楽しませてくれています。


北陸高校の校章は「五三の桐」と言われる由緒あるものです。この制定にまつわるきちんとした記録は残っていないのですが、大正3,4年頃に制定されたものであり(北陸学園百年史より)、本願寺で使われている「五七の桐」にちなむものと考えられます。「五三の桐」は法務省や筑波大学の紋章としても使われていますし、「五七の桐」は内閣総理大臣や外務省の紋章としても使われています。身近なところでは、500円玉の模様も桐の葉と花が図案化されています。

皆さんも自分の家の「家紋」を調べてみてはいかがですか?意外なFamily Historyやルーツがわかるかも知れませんよ。