北陸diary

全国高校生模擬裁判選手権福井県大会

4月20日(土)、福井地方裁判所において高校生模擬裁判選手権福井県大会が開かれました。参加したのは予選会を通過した、大野、勝山、藤島、北陸の4校。抽選の結果、本校の対戦は、検察側(北陸)VS弁護側(大野)と検察側(藤島)VS弁護側(北陸)となりました。

北陸は今大会初出場!呼びかけに応じた17名(全員2年生)が検察側と弁護側の2チームに分かれて、それぞれ対戦に臨みました。連日遅くまで残って、調書を読み込み、論点を整理し、自分たちの主張の根拠を固めるために必要な論理について、議論を重ねてきました。

さあ、その戦いぶりはいかに!


開会式

抽選で対戦相手が決まります

裁判は礼に始まり、礼に終わります

被告人を挟んで左が検事側、右が弁護側

起訴状朗読

検察側冒頭陳述

証人尋問

被告人質問

裁判官役、被告人役、証人役は弁護士の方が演じられます。検事役および弁護士役の高校生の質問に答える様子は、迫真のやり取り。まるで本当の裁判のようです。


途中休憩で作戦を再構築

最後は「論告」。検事側は有罪を主張します。

2試合目。北陸は弁護側

検察側証人への質問では証言の信頼性を確認

弁護士役をチームがサポートします

証言が足りない場合は、再質問もできます

凶器を左手で持ったという検察側に

右手でも証拠に矛盾がないことを示す

結果は4位。残念。。。

裁判官席の座り心地はいかが?

戦い終わって、懇親会

支援担当の弁護士の先生とも和やかに

各高校に対して質問コーナー

被告人役の弁護士さんも模擬裁判経験者だそうです

今回お世話いただいた福井弁護士会は、平成14年度から全国に先駆けて先進的な法教育に取り組んでこられ、高校生模擬裁判においても福井県大会を開催されるなど、高校生を全面的にバックアップして下さっています。

3月9日(土)に行われた「ガイダンス・法教育授業」に始まり、学校ごとに支援弁護士を派遣していただいて、4月6日の予選、20日の本選まで数度に渡ってご指導をいただきました。

将来法曹の道を志す生徒もいるでしょうが、そうでなくても、この模擬裁判に参加したことは、高校生にとって大きな意義があったことと思います。同じ調書と同じ証拠から、検察側と弁護側と立場が変われば論点が変わり、論旨が変わる。一方は「有罪」と言い、他方は「無罪」を主張する。多面的に物事を捉え、他者の主張に耳を傾ける。裁判でなくても、社会で生きる私たちにとって大切な視点ですね。

結果は4位と残念ながら上位大会への出場権は獲得できませんでしたが、貴重な機会をいただいた福井弁護士会の皆さまには深く感謝申し上げます。誠にありがとうございました!