PROFILE
南条中学校(現南越前中学校)出身。弓道部男子部長として、全国高校総体出場。学業と部活動の両方で精力的に活動する。2年次に、クラスの友達とともに「ふくい理数グランプリ」に参加し、奨励賞を獲得した。将来は、エンジニアを目指している。
—北陸高校に入学を希望されたきっかけを教えてください。
母が北陸高校出身で、小学生頃からずっと母の高校時代の思い出話を聞いていて、「北陸高校っていいな」と思っていました。母は剣道部で国体にも出場していて、自分も母みたいになりたいという憧れがあり、中学3年生で進路を決めるとき北陸高校に入ろうと思いました。

—弓道部に入られた理由はなんですか。
小学〜中学と7年間ずっと剣道をしていましたが、北陸高校に入学したとき新しいことをしてみたい気持ちが生まれ、弓道部に見学に行きました。先輩がやさしく話しかけてくれたり、北陸中学の中学生と一緒に練習できたりするところもいいなと感じました。また、いろんな先輩方がいるので、自分のロールモデルになる先輩もきっといるだろうと思い入部しました。
—弓道部の雰囲気はどうですか。
部員数が多く、明るく楽しい感じですが、大会が近いときは緊張感ある雰囲気を自分たちで作って練習に入るなど、楽しむときとしっかりやるときの切り替えができているなと思います。また、先輩の中から自分の師匠を決める師弟制度があり、常に先輩がついてくれている安心感があります。自分を選んでくれた後輩には、先輩にしてもらったことをしてあげたいと思っています。

—部活動をしているなかで、大変なことはありますか。
人数が多いと目が行き届かないところが出てくるので、先輩たちとどう役割を分けてやっていくかを決めるのはけっこう苦労しました。今は部長だけでなく副部長、副キャプテン、1年生の指導を中心に担当する指導部長や、大会前の荷物の準備など広い役割を担うマネージャー、道場の清掃を中心に担当するお掃除大臣など役割分担ができて、部長としても助かっています。
—弓道部男子部長として、心がけていることはありますか。
歴史ある伝統を、後輩にどう伝えるかを心がけています。弓道部が主催・運営している「ユニセフチャリティー弓道大会」もそのひとつで、先輩方が残してくれたやり方を大切に受け継ぐなかで後輩たちが学ぶものは多く、成長につながっていると感じます。そこでのノウハウなどを後輩にどう伝えるか、また、後輩たちが次の後輩へそれをどうやって伝えていくかなどを考えています。

—目指している目標と、それに向けて頑張っていることを教えてください。
先輩たちのようにインターハイに出場し、上位に進出することです。部長としては、試合前に雰囲気を作り、みんなをまとめるようにしています。試合ではチームの一番最後に弓を引くので、勝負の決まる1本を託された緊張の中で、どれだけいつものパフォーマンスを発揮できるか、メンタル面を大切に練習にのぞんでいます。

—弓道部の体験を通して、自分の成長を感じるところを教えてください。
一番成長した部分は、人数が多い中でどうやったら人をまとめられるかというところが伸びたと思います。1年次と比べて「指導したり教えたりする力がすごくなったね」とよく言われるのですが、部活以外でも後輩や友達などに教えたりするとき、「以前は、頭を使って考えたりはしていなかったな」っていうのは今でも感じることがあります。
—昨年、「ふくい理数グランプリ」で奨励賞を受賞されていますね。
2年次に、クラスの友達と3人で「ふくい理数グランプリ」に参加しました。メンバーは同じ弓道部の部員もいるんですけど、あるとき理数グランプリの告知フライヤーを持ってきて、夏休みに一緒にやらないかと熱心に誘ってくれたので、出てみようかなと思いました。

—実際に「ふくい理数グランプリ」に参加されてどうでしたか。
予選と本戦に分かれていて、予選は正解のあるテスト形式の問題を解くのですが、発想力が必要な内容でした。本戦は内容が一気にガラッと変わり、答えのない問題が出され、3人で役割分担をして、審査役の教授が求める答えにどれだけ近づけられるかに挑みました。

—本戦では、どのような問題が出たのですか。
3つの問題に約4時間かけて取り組むのですが、福井県がモデルの問題もありました。例えば、街の中のどこに何個ポストを設置すると全員からの距離が一番近くなるかなど、どこまでも突き詰められるような問題です。さらに、問題を解くだけじゃなく、どうやって解いたのか、自分たちが考えたことを言葉や図にしてまとめ、わかりやすくプレゼンする力も加点対象でした。
—どうやって問題に取り組まれたのか、ご自身が担当された役割も教えてください。
問題をどう解くのかを考える人、パソコンで難しい計算をする人、みんなにわかりやすく説明する内容を考える人で、役割分担して取り組みました。僕は解き方を伝えるプレゼンを担当したのですが、数学とはまた違う考え方が問われました。でも、弓道部の大会で人前に立つ緊張感を経験していたことや、後輩にわかるよう教えたりするところなどがつながっていて、そこで取り組んできた力が生き、プレゼンは大成功で奨励賞に選ばれました。

—部活動と勉強の両立には、どのように取り組んでいますか。
普段の放課後は部活動があるので勉強時間があまりとれないのですが、テスト期間は朝早くラーニングコモンズで勉強しています。部活の先生がおすすめの参考書を紹介してくださるなど、勉強でも部活でも先生のサポートがあり、勉強ができる環境も整っているなと実感しています。

—あなたが感じる北陸高校の魅力を教えてください。
生徒も先生も含め、人数が多くいろんな人と関われるところがすごい大きな魅力です。部活動を中心に頑張っている人もいれば、勉強で頑張っている人もいて、自分とは違ういろんな人と関わりを持ち、参考にすることができます。
—将来の夢や、これからの目標を教えてください。
将来はエンジニアになりたいと考えていて、工学部に進学したいと考えています。北陸高校の卒業生にも自分の目標とする大学に入って弓道を続けている先輩方がいるので、またその人たちの後輩になって弓道も頑張れたらいいなと思っています。

—これから入学を考えている未来の後輩にメッセージをお願いします。
北陸高校はいろんな同級生や先輩・後輩がいて、高校に入ってからでも新しい考えや新しい感じ方ができ、そこから将来の夢を見つけることができます。視野がすごく広がるので、いろんな選択肢がほしいと思う人には、とてもいいところです。
