強くあれ
〜もっと強い自分へ。挑み続ける北陸のstrongerたち。〜
vol.59人を笑わせることが好き。
高校生にしかできない演劇を。

商業科
情報処理コース3年

塚田 柊翔

商業科
情報処理コース3年

塚田 柊翔

PROFILE
藤島中学校出身。演劇部所属。2年次に、探究学習学年発表会「クエストカップ2024」において投票により最終発表会に進出。学業や部活動において、明るいムードメーカーとして精力的に活動している。

—演劇部で活躍されていますが、入部のきっかけを教えてください。
最初は友達に誘われて演劇部を見学して、その時にすごくおもしろい先輩がいて入部を決めました。北陸高校の部活動ってスパルタなイメージがあるかもしれませんが、演劇部はちょっと変わり者というかオタクの集まりみたいな(笑)、誰でも受け入れてくれる温かくてアットホームな雰囲気です。卒業して大学生になった先輩とかも大会を観に来てくれたりします。

—演劇部の活動について教えてください。
全国高等学校演劇大会や公演に向けて活動しています。ひとりずつ作品を作って発表する機会があるのですが、自分は人を笑わせるのが好きで、何かを伝えるべきっていうよりも笑ってもらえるような、高校生にしかできないものを意識して作っています。

—劇中に取り入れる笑いを研究したりしているそうですね。
自分で演じていておもしろくても、観てる側からしたら何やってんだろうってことにならないよう、客観的に見るようにしています。それから、例えばM-1グランプリとかで芸人さんを見て、目線の動かし方とかがおもしろいなと思ったら、次の劇で取り入れたりすることもあります。

—演者だけでなく、裏方としての活動もされているそうですね。
僕は自分の作った作品とかを誰かにやってもらって、演じる人も観る人もそれぞれが笑ってもらえたらうれしいって感じなので。それに演劇は総合芸術だから小道具も大事になるので、自分で制作することもあります。小道具などのモノづくりもそうですが、演劇はオリジナルで正解がなく、世界にひとつしかないものができるところが好きなのかなと思います。

—演劇部の活動で一番印象に残っていることを教えてください。
2年生の3月に発表した、自分が初めて台本を作った2人舞台が一番印象に残っています。もてない男子高校生2人が彼女を作ろうと奮闘する話だったんですが、高校生あるあるみたいなネタをてんこ盛りにしたら、みんなすごく笑ってくれて、それが一番良かったかなって思います。

—部の中心として周囲を牽引しているそうですが、意識して取り組んでいることはありますか。
よくリーダー役を任される方なんですけど、実は人前に立つことが苦手で、みんなをまとめる力っていうよりは、誰かをサポートする力の方が自分は長けているかなと思っています。部長としてみんなを引っ張るっていうより、支えてあげる方が好きで、ちょっとついていけない生徒の背中を軽く押して励ましたり、一緒に手伝ってあげたりするよう意識してます。

—演劇部での活動で目標にしていることを教えてください。
大会で上位を目指すっていうより、どれだけ1年生を演劇部の中に入れてあげるかっていうことを大切にしてます。3年生はやっぱり部員を引っ張る立場なんですが、1年生がそれに追いつけずちょっと距離が離れちゃうところがあるので、ひとつひとつ丁寧に教えてあげることで、輪の中に入れるようにすることが大切かなって思います。

—熱心に活動していますが、部活と勉強の両立はどうしていますか。
メリハリですね。部活動をする時は部活動に集中して、学校ではちゃんと勉強するという感じです。家で勉強してもダラダラしたりゲームをしたりしてしまうけど、学校だとそんなことできないので。学校で勉強する時は、みんなとしゃべりながらわからないところを聞いたりしますし、ひとりの時は寂しいのが嫌いなんで音楽を聴いたり鼻歌を歌ったりしながら勉強しています。

—そもそも北陸高校に入学された理由を教えてください。
勉強はあんまり得意じゃないんですが、在学中に社会で役立つことを学びたいと思って、いろいろな資格が取れる北陸高校の商業科を選びました。クラスは女子の方が多いんですが、3年間ずっと同じなので男女の壁も何も関係なく、みんな和気あいあいとしています。

—2年次の探究学習学年発表会では、投票で最終発表会に進まれたそうですね。
「クエストカップ2024」という探究学習プログラムで、僕たちのチームは「人間の『心を魅了する』、シン・ヨシノヤ的挑戦を提案せよ!」という吉野家のミッションに挑みました。自分は女子3人と組んだ4人グループで、従来の吉野家のイメージに何かもうひとつ加えたいなと考えて、高校生として今楽しめることを組み合わせて今までにないようなおもしろいものにしようという話になり、吉野家の牛丼と恋愛を絡めたマッチングアプリを提案しました。

—発表に向けての取り組みはどうでしたか。
グループではリーダー役だったのですが、グループ間で亀裂が入ると自分もつらくなってしまうタイプなので、ひとり一人の意見を尊重して、全員が楽しめるよう頑張りました。最初のつかみで引っ張る必要があるなと思ったので、「同じ趣味で始まる恋があるなら、同じ牛丼で始まる恋があってもいい」みたいなフレーズを考えて発表しました。みんな笑ってくれて、なんか伸び伸びと発表できましたね。先生からも「めちゃめちゃおもしろかったよ」と声をかけられました。

—商業科で取得された資格について教えてください。
簿記の資格は2級まで取っているんですが、パソコンを使うのが苦手で、情報処理検定は3級しか持っていません。資格があると他の人より差別化できるから、12月の資格試験時に頑張ろうと思っています。

—あなたが感じる北陸高校の魅力を教えてください。
県内で一番生徒数が多いことです。同じクラスじゃなくても、部活動に入ることでそれこそ福井だけじゃなく他県の人とも幅広く出会うことができます。人と関わることはすごく大事だと思っているので、そういうことができる環境っていうのは、他校にはない良いところだと思います。

—将来の夢や、これからの目標を教えてください。
今は簿記についてもっと専門的に勉強したいと思っています。将来は、公務員や会社の経理を担う人材になれたらと考えています。

—これから入学を考えている未来の後輩にメッセージをお願いします。
高校生のうちにしかできないことにチャレンジしてほしいですね。中学校からの延長線上でもいいんですけど、社会に出たらできなくなることってあると思うので、部活動とかでいろんな人と関わる中で高校生活を楽しみ、自分の居場所をちゃんと作ることがやっぱり大事かなと思います。

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