PROFILE
明道中学校出身。フェンシング部主将。2年次に、団体2種目で全国選抜大会に出場。学業にも優れ、1年次より成績優秀者表彰・同窓会表彰を受ける。小学生から続ける空手は初段の腕前。文芸同好会にも所属し、幅広く活動する。
—フェンシング部に入部した理由を教えてください。
中学の時は吹奏楽部だったので、高校では運動部に入りたいと決めていました。ただ、北陸高校は全国からトッププレーヤーが集まってくるので、今から始めて全国大会で成績を残せるような運動部を求めてフェンシング部を選びました。

—フェンシングは未体験だったそうですが、始めてみてどうでしたか。
小学3年生から空手を続けているんですが、空手とフェンシングの動きってちょっと似ているんです。特に、足の動きが似ていて形だけはきれいにスッと入れた感じです。ただ、試合の時の相手との距離感が違っていて、フェンシングは相手との距離がだいぶ遠いので、切り替えが大変なところはあります。
—北陸高校フェンシング部の練習環境はどうですか。
トレーニングセンターにフェンシングの専用アリーナがあり、試合と同様のラインが引かれていて、本番と同じような感覚で練習をしています。フェンシングは安全のために、厚いユニフォームの下に更にプロテクターを着なければならないので暑いのですが、トレーニングセンターは冷暖房がしっかりしていて、夏のエアコンは本当にありがたいです。

—男子フェンシング部の主将として意識していることはありますか。
試合では特にそうなんですけど、まず自分からしっかり声を出して、チーム全体の雰囲気を見て盛り上げています。また、後輩に対して手本になれるような先輩であるようにと心がけています。

—団体戦で大切なことを教えてください。
団体戦は3対3の総当たりなんですけど、1点1点の積み重ねで勝っていくという感じです。相手の強さとか、自分は何番目に出ると一番いいのかなど、チームや先生と考えながら決めていきます。団体戦ではチーム全体で声を出し、味方が点を取ったら思い切り盛り上げるようにしています。
—2年生の時、団体2種目で全国選抜大会に出場されましたね。
エペとフルーレで出場しました。大会には小さい頃からフェンシングをしている選手も多くて、背中に日本代表の「JAPAN」って入っている人もいたりして、だいぶレベルが違うなと思いました。団体戦はシードで2回戦からでしたが、一番目の僕の相手が「JAPAN」を背負った人だった時は一瞬びびりました。でも、そこはしっかり頑張って勝って、いい流れができました。最終的に、団体としてポイントが足りず負けてしまったんですが、自分の剣が全国に通用するという手応えもありました。

—団体戦と、個人戦2種目で出場したインターハイを振り返って、感想を聞かせてください。
団体戦はベスト16、個人戦はエペでベスト32という結果でした。3年間全力でやりきったという感じです。大学でもフェンシングを続けようと思っているので、また頑張っていきたいです。

—1年次には、空手同好会にも入られていたそうですね。
学校ではなく道場で稽古をしているため、中学生までは個人的に試合に出場していました。高校では部活動に所属していないと高体連の試合に出場できないので、1年間だけ空手同好会に入ったのですが、部員が自分一人しかいなくて、県民スポーツ祭では優勝もできたので、部活動としては引退しました。今は大会には出ていないんですが、稽古は続けています。今、初段なので、次は2段に挑戦したいです。

—文芸同好会にも所属されているそうで、まさに文武両道ですね。
小学生のころに俳句で大きな賞を取って、全国紙に載ったことがあるんです。それで趣味ってほどまではいかないんですけど、たまに俳句を詠んでいます。副部長をしているんですが、特別な活動とかはなく、コンクールの前に俳句や文章を書いて応募している感じです。1年生の時には「ふくいジュニア文化賞」で入賞しました。
—そもそも北陸高校に入られた理由を教えてください。
明道中学出身で、近所にある北陸高校の校舎を「きれいな学校だな」と眺めてました。実際に入学してみて、自習室などの環境も整っていて、勉強も部活もしっかり集中して取り組めます。あと、コースが多く、いろんな部活もあって、それぞれ自分に合った環境というか場が作れるかなと思いました。
—勉強と部活の両立は、どのように工夫されていますか。
部活を終えて帰宅すると疲れて寝てしまうので、寝る前のほんの少しの時間に単語帳や教科書を読んでいます。テスト前に部活が休みになる時は、しっかり勉強します。そもそも授業を受けた時に全部理解できるよう、毎日集中して取り組んでいます。

—クラスの雰囲気や友達との交流はどうですか。
普通コースは、3年間クラス替えがないので、みんな仲がいいです。クラスには日本代表などのトッププレーヤーがたくさんいて、部活や次の大会、体づくりの話をしたりしています。みんな強くて練習量も全然違うので、僕も頑張らなきゃって刺激を受けますし、お互い応援し合っている感じです。

—北陸高校の3年間を通して、成長したところを教えてください。
中学生の時はそんなに勉強の成績も良くなかったし、吹奏楽でも全国大会へ行くほどではなく、唯一空手で全国選抜大会に進んだぐらいです。でも、高校に入ってからはもう全部頑張っているんで、全体的に成長したと思います。
—進学を目指す大学と、将来の夢を教えてください。
法学部に進み、法律に携わる仕事に就いて人の役に立ちたいです。高校に入ってから図書室で法律の本を読み、法学に興味を持つようになりました。ちょうどテレビでも弁護士や裁判官のドラマを見て、それにちょっと憧れたところもあります。できれば裁判官や弁護士などになって、法曹界に入れたらいいなと思っています。

—これから入学を考えている未来の後輩にメッセージをお願いします。
ひとつアドバイスをするとしたら、自分が高校で何をしたいのか考えておくといいと思います。部活をしたいのか、勉強をしたいのか、それとも何か習い事をしたいのか、全部頑張りたいのか。入学後に自分の好きなことや興味のあることが見つかることもあると思いますが、それをしっかり考えた上でぜひ北陸高校に来てほしいなと思います。
