強くあれ
〜もっと強い自分へ。挑み続ける北陸のstrongerたち。〜
vol.54トップリーグで自信をつけ、
ウインターカップ優勝へ。

普通科特別進学コース
運動特進クラス3年

木下 遥陽

普通科特別進学コース
運動特進クラス3年

木下 遥陽

PROFILE
愛知県刈谷市立富士松中学校出身。男子バスケットボール部主将として、今年U18日清食品トップリーグに参戦。アシスト部門で個人ランキングトップに。12月のウインターカップ(全国高等学校バスケットボール選抜優勝大会)優勝を目指す。部活動と学業を両立し、成績優秀者として学校表彰を多数受賞。文武両道で活躍している。

—バスケは、いつ頃から始められたのですか。また、ポジションはどこですか。
バスケをやっている両親から、7歳の時に「やってみないか」って声をかけられ始めました。ポジションは昔からポイントカードで、クラブチームでミニバスケットに入り、中学の頃は部活とクラブチームの2つでバスケをやってました。

—高校進学にあたり、北陸高校のバスケ部を選んだ理由を教えてください。
全国大会に、これだけ安定して出場しているのは北陸高校ぐらい。バスケの名門で、レベルが高く、ここでバスケをして全国の舞台でプレーしたいという思いが強かったからです。

—北陸高校のバスケ部に入って、何か意識が変わったことはありますか。
個人的に、中学と高校のバスケで違うなと思ったのはフィジカルの面です。高校生はやっぱり筋力とか体がすごく強い。北陸高校に入って、3年生の先輩とバスケをしてその強さを感じたので、トレーニングをして体をつくっていかないといけないというのは意識してやってきました。今、1年生の時の自分の写真を見ると、やっぱり「細いな」って思います。

—北陸高校バスケ部の雰囲気と、チームとしての強みを教えてください。
先輩・後輩とチーム内ですごく仲が良く、誰かがいいプレーをした時はみんなでワーッと盛り上がります。試合中はそういうムードがすごい大事なので、いいプレーが出たら盛り上げようと、みんなでやっていけているのが強みかなと思います。

—チームが目指している目標と、そのために取り組んでいることを教えてください。
チームの目標は日本一です。昨年、先輩たちの代で日本一を取れなかったので、「何か変えないといけない」と話し合いをしました。そこで、この1年間は、後輩たちに普段の行動を通して新しく変わった姿を見せることを全力で意識してやろうという話になりました。僕もまだまだですけど、練習中とかできるだけみんなに声をかけるよう頑張っています。

—主将としては、どのように部員をまとめていますか。
歴史あるバスケ部のキャプテンを任された時、最初は責任を感じて、少し不安でした。でも、副キャプテンを含む同学年の仲間が声かけを促してくれたり、僕だけでなく「3年みんなで引っ張り、チームで頑張ろう」という雰囲気を出してくれたので、気持ちが楽になってやりやすくなりました。

—試合に挑むに当たって、どういったことを大事にしていますか。
試合の中だけじゃなくて、そこに至るまでも大事だと思っています。もちろん試合の内容は大事なんですけど、例えば荷物を揃えるとか、挨拶をするとか、当たり前のところがしっかりできていないと絶対勝てないと思うんです。保護者やOBの方たちにすごく応援してもらってるので、そういうところもコミュニケーションをとってやっていこうと声かけをしています。

—普段の練習内容と、その環境について教えてください。
朝は7時から7時40分までチームでシュート練習をし、授業が終わってからは夕方16時頃から夜19時まで練習します。監督はいつも熱心に教えてくれて、一つひとつ細かいところまで指摘してくださいます。体育館は20時まで使えるので、練習後はフリー時間みたいな感じで、各自トレーニングをしたりシュート練習をしたり、それぞれ自分の足りないところに取り組んでいます。トレーニングセンターはきれいで冷暖房が整っていて、とてもいい環境でバスケをやらせてもらっています。

—今年9月から11月まで、全国から選抜された強豪校によるトップリーグに参加されましたが、参加が決まった時の気持ちを教えてください。
インターハイで結果を残せなかったので、トップリーグに出られると聞いたときは最初びっくりしました。レベルの高いチームと試合ができるので、自分もチームもすごくモチベーションが上がりましたね。それに、ウインターカップに向けていい経験が積めるので、そこに期待する気持ちもありました。

—大会を振り返って、いろいろ得るものがあったのではないでしょうか。
試合によっていろいろな状況が出てきて、それにどう合わせていくのか、チームでたくさん話ができました。強いチームとのレベルの差をしっかり認識できたことも大きくて、「こうすればもっといい試合ができる」という課題も見つかりました。少しずつ改善できていることも多く、確実に成長できていると思います。それは、この間のウインターカップ福井県予選の決勝戦にも生かせていて、自分たちのペースで試合をすることができました。

—高校最後の試合となるウインターカップに向けて、意気込みを聞かせてください。
目標は、やっぱり優勝です。トップリーグが始まるまでは正直もっと他と差があると思っていたんですが、実際に試合をしてみると「自分たちもいけるぞ」と感じました。今年の3年生は全員県外生で、地元を離れてみんなで3年間頑張ってきた仲間です。メンバーに入っていない人もいるんですが、それでも1日でも長くみんなでバスケをしたいです。全力を出し切って、もし負けたとしても後悔はしたくないし、もちろん負けないために最後まで練習していきたいです。

—勉強では学校表彰を受賞していますが、勉強と部活の両立はどうしていますか。
運動特進クラスは部活があるので、他の特進クラスと違い7限目がありません。そこを補わないといけないので、朝学習をしっかりやっています。テスト週間中は部活が早く終わるので、また教室で19時頃まで友達と一緒にテスト勉強したり。わからないところは、先生や友達、静岡の大学に行っている兄に聞いたりしています。北陸高校の先生は話しやすい人が多く、わかりやすく教えてくれるので、気軽に質問に行けます。

—北陸高校の学校生活について教えてください。
運動特進クラスは1年生からずっと一緒なので、みんな仲が良くて、すごく居心地がいいです。他の部の人もそうだと思うんですけれど、今週の大会の話だったりとか、誰をメンバーに入れるかとか、もうほとんどというぐらいみんな部活の話ばっかりです(笑)

—3年間にわたる寮での生活はどうでしたか。
学校から近いのですぐ行けるし、過ごしやすいですね。寮にはバスケ以外に、ハンドボール部やサッカー部の人もいて、コロナ禍の時は同じフロアの友達と筋トレとかしました。あと、おすすめのラーメンのお店とか、美味しいお店の情報交換とかもしています(笑)。

—木下さんが考える北陸高校の魅力を教えてください。
最初ちょっとびっくりしたのは宗教行事です。宗教行事では、先生が仏教の話から心の持ちようとかを話してくれるですが、今はなるほどなと思いながら聞いてます。やっぱりメンタル面はどのスポーツでも大事で、プレーだけでなく学校生活や学習面にも影響するんじゃないかと思います。

—これからの目標を教えてください。
個人的な目標として、インターハイで試合を勝ちに導ける、「僕がいないとダメだ」とチームから頼りにされるような選手になりたいです。藤井祐眞選手が好きで、彼はあまり身長は大きくないんですけど、チームのためにとにかく動き回って、貢献してるっていうのが伝わる選手で、自分もチームのために頑張って、きつくても最後までやりきりたいです。

—北陸高校の3年間で、自分が成長したと感じるところはありますか。
中学の時とかは「自分さえしっかりやっていれば、他は自己責任」という考えがちょっとあったのですが、高校で自分以外にも目を向け、いろんなところにもっと目を配らないといけないなということに気づきました。今はキャプテンとして後輩に声をかけたりとか、いろいろ気遣ってあげることの大事さがわかるので、視野が広がったのかなって感じています。

—これから北陸高校に進学を考えている、未来の後輩にメッセージをお願いします。
1年生の時からずっと頑張ってきたことは絶対身についてくるので、「これを頑張る」って決めたら、本気でそれを続けていくと絶対いいと思います。その中で、途中でやめたくなるようだったら、多分そもそもそんなに長く続かないので、ちょっと違うなって感じたら他のことを考えてもいいと思うし、無理して自分が続けられないようなことをやる必要はないと思う。自分ができることや好きなこと、やりたいことだったら、絶対続けられると思います。

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