強くあれ
〜もっと強い自分へ。挑み続ける北陸のstrongerたち。〜
specialチームで課題に取り組み、
春・夏の甲子園出場を目指す。

PROFILE
3月18日に甲子園で開幕する第95回記念選抜高校野球大会(以下、センバツ)に、34年ぶり2回目となる出場を果たす。林孝臣監督の指導のもと秋季北信越大会で優勝し、初出場の明治神宮大会で4強進出。春のセンバツ出場を決め、快進撃を続ける。

  • 笹井 多輝

    普通科普通コース2年
    野球部主将、チームの精神的支柱
    (松陵中学校出身)

    全国で、元気の良さや
    あきらめない姿勢をアピールしたい。

  • 友廣 陸

    普通科普通コース2年
    投手、エースで4番
    (織田中学校出身)

    元気が持ち味のチームらしく、
    甲子園でひるまず戦いたい。

  • 平田 海智

    普通科普通コース2年
    捕手、友廣とバッテリーを組む
    (鯖江中学校出身)

    甲子園優勝を目指し、
    北陸高校らしい野球を見せつけたい。

  • 小矢 宙歌

    普通科普通コース1年
    外野手、右投げ左打ち
    (松陵中学校出身)

    その先の新チームを見据え、
    甲子園で先輩を見て勉強したい。

  • 水野 伸星

    普通科普通コース1年
    外野手、1番バッター
    (鯖江中央中学校出身)

    先輩たちの夏を終わらせないよう、
    夏の大会でも努力したい。

  • 谷嵜 朋史

    普通科普通コース1年
    強肩の三塁手
    (南条中学校出身)

    今のチームに負けないチームを作り、
    来年も春夏甲子園出場を。

—春のセンバツ出場に向けた、みなさんの意気込みをお願いします。
笹井:優勝を目指し、全国という舞台で北陸高校野球部の元気の良さや、あきらめない姿勢をアピールしたいです。

友廣:元気が持ち味のチームだと思っているので、ひるまずに戦っていけたらと思います。


谷嵜:せっかく甲子園という素晴らしい舞台で試合ができるので、優勝を目指して楽しくやりたいです。

小矢:泥くさく、1戦1勝でやっていきたいです。
 

—そのために、チームの課題として取り組んでいることはなんですか。
笹井:去年は走ることが中心の体力づくりをしてたんですけど、去年の秋の神宮大会で出た課題が「体が小さい」ことだったので、冬の練習では体を大きくすることに力を入れました。食べる回数を増やすといった食事トレーニングや筋トレなどに、各自意識して取り組んだことで全員体重が増え、打球の質とかも変わってきたかなと思います。

平田:具体的には、バッティングと筋トレで2班に分かれ、それぞれ1時間半位ずつ練習しています。バットの振込は1日約1000本。筋トレは野球部の室内練習場の2階に野球部専用のトレーニングマシンがあり、そこでやっています。

—各自で意識して取り組んでいる練習や課題はありますか。
谷嵜:打率を上げるよう、バッティングフォームの修正などをしています。

平田:今は足をケガしているのですが、通常はキャッチャーとしてワンバウンドの処理をするブロッキングと、バッティングの力強さを上げる練習をしています。


水野:まだ体が細いので、筋トレを多くしたり、バッティングではもっとスイングスピードを早くするよう1球1球全力で振っています。

小矢:身長がない分パワーで補っていかないとと思うので、体づくりであったり、1スイング1スイング全力でやることを心掛けています。

—そもそも北陸高校野球部を選んだ理由を教えてください。
笹井:敦賀市出身で、地元の敦賀気比高校を倒したいと思って北陸高校に進みました。敦賀気比高校の野球部は県外生が中心ですが、北陸高校の野球部は県内生が中心です。ここにいるメンバーもそうなんですけど、県内生を中心に甲子園を目指すというところに惹かれて入りました。


友廣:入学前、監督から「日本一のピッチャーにしてやる」と言われた言葉が一番印象に残り、北陸高校に決めました。

水野:僕は鯖江ボーイズ出身で、同じチームの先輩たちがいる安心がありました。あと、監督に「丸刈りじゃなくロン毛でやってもいい」って言われたんで決めました(一同笑)。

—北陸高校野球部はどんなチームですか。
平田:学年の垣根なく、先輩後輩みんな仲良く明るいイメージのチームです。それに、野球部だけでなく、北陸高校ではクラスメイトも含め良い友達ができて良かったと思います。

水野:入学する前から北陸高校野球部は練習がキツイって聞いていて、実際、練習はキツイんですけど、それで自分がうまくなるから、僕としては思っていた通りでした。


友廣:一人ひとり丁寧に個別に指導してくれるので、そういうところがやっぱりいいなと思います。甲子園行きが決まったんで、今はチームでそこに向かってやっていこうというのが強い感じです。

小矢:高校は上下関係が厳しいと思っていたんですけど、そこまで厳しくなく、先輩方と仲良く、のびのびと野球をやらせてもらっていると思います。

谷嵜:北信越大会や神宮大会、甲子園とかに出場するなど、良いチームに入れたことがうれしいです。

—林監督やコーチの指導で、自分が成長したと感じるところはありますか。
笹井:監督に指導されて一番伸びたのは、人としての成長だと思います。入学したときはだらしない部分も多かったんですけど、たくさん指導していただいて、少しは真面目になれたかなと思います。たくさんやらかしても、見捨てず毎回指導していただいというのが大きかったです。

友廣:中学の時は全然無名で、野球もヘタだったんですけど、監督から「最初は、まず体を作っていけ」と言われ、それが今につながっているのかなと思います。


小矢:実は、練習中に監督から「福井県ナンバーワンの左バッターになれ」ってよく言われています。他校にも1年生で良い左バッターがいるので、その選手たちにも負けないようにっていう強い気持ちで練習に取り組んでいます。

水野:僕も、練習中に監督から「最強の左バッターになってみろ」と言われて、その言葉で今、手を抜かずに努力しています。
 

—どちらが最強の左バッターだと思いますか?
小矢、水野:僕です!

—コロナ禍の影響で厳しい状況の時は、どう乗り越えてきましたか。
笹井:僕は寮生なんですけど、2021年に入学し、コロナ禍の影響で練習がなかった時とかは、寮生だけで練習したりしていました。全員での練習がないときも、各自意識を高く持ち、自分で考えて、課題克服に取り組み、練習してきたことが、勝利につながったのかなと思います。


平田:コロナ禍で部活ができない時は、家でしっかり練習し、いつ試合に出てもいいよう練習していました。

谷嵜:僕は練習ができない時は体重を増やすのにピッタリだと思ったので、体づくりをしたり、体力が落ちないよう走ったりしていました。
 

—勉強と部活との両立は、どんな風に取り組んでいますか。
友廣:ふだんは練習があって夜はあんまり勉強できないので、日ごろの授業をしっかり聴いて、練習が早く終わるテスト週間に、集中して勉強すれば両立はできるのかなって思います。ひとりで勉強をして、わからないところがあると友達にLINEで聞いたりします。

笹井:寮に勉強するための部屋があって、そこでわからないところなどみんなで教えあっています。よく小矢にも教えたりしているんですが、人に教えることで自分にも身につくなと思います。

小矢:教えてもらえるので助かります。毎日練習があるので、日々の積み重ねがやっぱり大事です。テストが近くなったら、こつこつ勉強を始めるようにしています。

—これからチームとして、どのような目標を掲げていますか。
笹井:春と夏、甲子園に出るのが目標です。昨年の秋季大会では福井県で1番をとれなかったので、まず夏の福井大会で福井県で1番をとって、甲子園に出るのが目標です。

友廣:去年の夏は自分が迷惑をかけて負けているので、同じ舞台・同じ場面でリベンジし、試合に勝って夏も甲子園に行きたいです。

平田:夏も甲子園に行けるよう頑張ります。


谷嵜:自分たち1年生は来年もあるので、今のチームに負けないようなチームを作って、春・夏甲子園に行けるようにしたいです。

小矢:夏の甲子園も大事ですけど、その先は今の1年生とかでチームを引っ張っていかないといけないんで、新チームを見据えてチームをまとめる力など先輩を見て勉強できたらと思います。

水野:先輩たちは今年の夏が最後なので、僕たちで先輩たちの夏を終わらせないよう努力したいです。
 

—北陸高校を目指す未来の後輩たちに、メッセージをお願いします。
平田:野球部だけじゃなく、学校生活もしっかりやってほしいと思います。北陸高校は人数が多いので、文化祭や体育祭もけっこう楽しいです。

小矢:勉強も野球も、日々の積み重ねがやっぱり大事です。いつか結果が出ると思うので、日々の積み重ねを怠らないことです。

水野:野球部に入ったら、体だけじゃなくて精神面でも鍛えることができるので、これから社会に出るにあたって人間として成長できると思います。

笹井:練習は厳しいですが、一緒に野球をしましょう!

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