北陸diary

エンパワーメントプログラム(EMP)4日目

8月9日(木)、EMPもいよいよ4日目。8クラスから集まっている64人の生徒と13人のグローバルリーダー、そしてファシリテーターのダリル先生はそれぞれすっかり打ち解けてきました。グローバルリーダーは、全員アメリカ人というわけではなく、パキスタン、ネパール、インドネシア、キルギスタンといったアジアの国々から留学している人もいれば、自分はアメリカ生まれだけど両親は移民で英語を話せないという方もいらっしゃいます。この4日間で、彼らの口からそういったバックグラウンドや現在取り組んでいること、将来の夢などを聞くことで、生徒たちは彼らの人となりを知り、親密になってきたようです。

今日午前中の最初のテーマは日本のよいところ、改善すべきところ。生徒たちはグローバルリーダーたちから日本に来る前の日本に対するイメージや来てからのイメージを色々と聞きだしていました。来る前はサムライがいると思っていたリーダーもいましたね(冗談?)。よいところは、治安がいい、清潔である、食べ物が美味しい、といった面でした。日本に来て驚いたことに、高校生が実にSHYであることが挙がっていましたね。「謙譲」は日本では美徳かも知れませんが、世界では自分の意見をもち、それを人に対してきちんと説明できる人が信頼されます。


午前中2つめのテーマは、効果的なプレゼンテーションのやり方。お手本として、グローバルリーダーたちに、自分たちが高校生の頃に考えていたこと、今考えていること、将来の夢について語っていただきました。

交通システムについて東京大学で学んでいるSoeさんは、今はAi(人工知能)に興味があること、将来の夢は映画を撮ることである、と意外な夢を語ってくださいました。

東工大で建築を学ぶためにネパールから来ているShitalさんは、人間が今見ている夢は実は小さいものであり、だんだんと大きな夢を見るようになる、だけどその大きな夢にその時は気づかないものである、ということをご自身の経験から語って下さいました。

キルギスタンから早稲田大学に留学しているAigerimさんは、ソ連がキルギスタンで多くの書物を焼いたことで、キルギスタンの歴史を若者が知らないことから、歴史を研究する大学の先生になりたいと夢を語って下さいました。

アメリカの女子大に通うAveryさんは、スペイン語を勉強していること、なぜならアメリカにはスペイン語しか話せない人が多く住んでいて、彼らとコミュニケーションをしたい、自分の将来の夢は弁護士になることだから、と話して下さいました。

アメリカの名門の一つであるブラウン大学に通う19才のSallyさんは、高校生の頃は本当にshyで授業中に手が挙げられない子であったこと、大学に入ってそれではいけないと思ってすべての授業で1回は手を挙げるようにしていること、将来のためにリーダーシップを身につけたいとこのプログラムに参加したことを語って下さいました。経済や財務に興味がある彼女は、友達とストックオプションを買って財テクをしているという意外な面も披露してくれました。

13人のグローバルリーダーはバックグラウンドが実に多様であり、ネイティブスピーカーの人も、そうでない人も含まれています。でも、みんな英語を話し、それを共通語として、お互いに分かり合うことができます。私たち日本人も、もちろんネイティブスピーカーではありませんが、英語を話すことで世界の人々とコミュニケーションを図ることができるのですね。質疑応答でも次々と手が上がり、みんな英語でしっかり質問が出来ていました。


昼食時間も英語でコミュニケーション!

昼食後はバナナダンスで大盛り上がり

午後のテーマは、日本と海外の教育事情の違いについて。グローバルリーダーの多様なバックグラウンドを生かして、アメリカだけでなく色々な国の教育制度を日本と比べながら聞くことができました。

この前に初めてのチーム替えがありましたが、お互いにコミュニケーションを取り合い、短い時間でグループ・プレゼンテーションを成功させることができました。グループ・プレゼンとは言いながら、全員一人ひとりが役割をもって、英語でしゃべらなければなりません。だからと言って一文で終わりという生徒は少なく、何文もまとまった文章で説明する生徒が多くなってきました。確実にスキルが上がってるゾ!


プログラムの後は、毎日きちんとお掃除。これは日本のいい面として今日のDiscussionでも出てましたね。さあ、明日はいよいよ最終日。全員が一人ずつプレゼンテーションを行います。保護者の方も是非ご覧下さい。明日に限り、講堂前の守衛さんのいるところからお入りいただくと、スムーズに会場にご案内できます。