強くあれ
〜もっと強い自分へ。挑み続ける北陸のstrongerたち。〜
vol.48インターハイで団体準優勝。
プロを目指し海外で活躍したい。

普通科
普通コース3年

大沼 広季

普通科
普通コース3年

大沼 広季

PROFILE
栃木県足利市立協和中学校出身。男子テニス部キャプテン。令和3年度全国高校選抜大会団体第3位、令和4年度全国高校総合体育大会(インターハイ)団体準優勝。地元開催となった栃木国体では、福井県選手団の旗手を務めた。大学進学後も、テニスを続けていく。

—インターハイで福井県勢最高の団体準優勝という快挙を果たした、今の思いを聞かせてください。
率直に言うと、優勝を逃した面でうれしさより悔しさの方が大きかったです。ただ、それまでの過程に関しては質の良い練習ができ、少ない人数の中、サポートのメンバーと一緒に一致団結して頑張れたから、準優勝という結果を出せたんじゃないかと思っています。

—どういったことが団体準優勝に結びついたと思いますか。
選手一人ひとりが、自分の持っているものを出すことができたからかなと思います。練習メニューは監督が組んでくれるんですけど、自分では気づかないところなども提案してくれます。それが少しずつ効いて、本番のプレーに繋がったと思います。

—団体戦に向けて行った、具体的な練習内容を教えてください。
団体は長期戦なので、インターハイに関しては長い試合になった時に打ち続ける力をつけるため、トレーナーの方についてもらってウエイト系や持久力系のトレーニングをしてきました。常に上の人たちを想定し、自分もトレーナーから教えてもらったことを、部活や食事の後などに時間を作ってやっていました。

—部活の練習以外でも、見えないところで努力を重ねてきたのですね。
中学の時に「陰で努力しないと勝てない」と気づいたので、それに取り組み、全国という舞台に向かってきました。そこに周囲のいろんな環境が加わり、今に繋がって成長できているんだと思います。誰よりも努力して自分を鍛え、準備をして、「自分が持っているものを出せば勝てない相手はいない」というポジティブな思いを持って、練習にも試合にも取り組んでいます。

—大沼さんの得意とするプレースタイルを教えてください。
小柄ではあるけれど体全身を使ったパワー系で、いろんなショットを使いながら相手のイヤなところを突いて戦っていく感じです。以前は本能で動いていることが多かったのですが、高校で戦術面を具体的に教えていただき、自分の持つストローク力を充分に発揮した戦術で勝てたと思っています。

—チームで挑む団体戦ならではの大変さを教えてください。
個人戦と違い「自分が1勝しないと」というプレッシャーが大きいので、メンタルの強さが必要です。キャプテンとしては優勝に向かって一人ひとりが集中し、誰かが1勝するだろうと頼るのではなく、自分がしっかり1勝して勝ち進むことで団結力が深まっていくと考えています。そうして日頃やってきた成果を発揮するのが団体戦だと思うし、それを盛り上げるのがチームやサポートのメンバーの役割だと思います。

—キャプテンとしてチームを牽引される中で、他に意識して取り組んだことはありますか。
団体戦はメンタル的な要素が大きいので、試合中に自分が決めた時は、隣で試合をしているチームメイトを鼓舞するよう、声を大きく出すようにしていました。テニスで表現するじゃないけれど、チームメイトに「オレも頑張らないと」と感じてもらえるというか、何か刺激を与えられたかなと思っています。

—プレーを通じて、チームメイトにいろんなことを伝えてこられたのですね。
もとから、決めると声を大きく出すプレースタイルではあるんです。自分が引っ張っていったわけではないかもしれないですが、「勝たないといけない」という意識はみんなに伝わったんじゃないかと思います。自分は中学の時に全国大会4位になったことがあり、戦術面だけじゃなく、優勝するという目的に向かって全国で戦ってきたメンタル的な要素や考え方とかを、みんなに伝えていっていました。

—岡本監督の指導方針と、そこから得たものを教えてください。
監督は個人の力を上げるよう、生徒になるべく「自立してほしい」と訴えています。一人ひとりが考え、計画を立て、それを監督に報告してやりとりするのは、他校と違うところ。教えてもらうことも大切ですけれど、まず自分で気づけないと強くはなれません。生徒が自立し、気づかないところに気づくようになることに重点を置いた指導法は、試合でもとても役に立っていると思います。

—北陸高校の男子テニス部は、どのような雰囲気ですか。
上下関係があまりなくて仲が良いと思います。自立した人が集まっていて、チームメイトは友達とも家族ともライバルとも違う、そこにいるのが自然な独特な存在。自分のプレーでうまくかみ合わないとき、他の人のプレーを見て「こういうプレーをするんだ」とか「あのショットいいな」とか、参考にしたり刺激をもらっていました。

—そもそもテニスを始めたきっかけと、北陸高校に入った経緯を教えてください。
父親がきっかけで3歳からテニスラケットを持ち、小学1年生から本格的にテニスを始めました。北陸高校は、岡本監督が自分の通っていたテニスクラブのコーチの後輩で、中学の時の全国大会から自分を見てくれていたこと、コーチ同士がわかりあっていて安心感があったことから、すんなりと進学できました。
北陸高校男子テニス部は練習試合など実践的な練習が多く、自分の中でメリットがあるとも思いました。

—実際に、北陸高校の高校生活はどうですか。
男子テニス部は部員専用の北志寮があり、食事もしっかりしているし、寮の前にトレーニングできる場所があって環境もいいです。中学でひとり暮らしを始めたときはいろんな不便があって親のありがたみを感じたけど、今は自分でいろいろやることも慣れたし、とりあえず住めればいいという感じです(笑)。

—勉強と部活の両立は、どのように取り組んできましたか。
きちんとメリハリをつけて、テスト期間になったらひたすら勉強のことを考え、それが終わったらまたテニスのことを考えていく感じです。勉強はひとりで部屋にこもってやる方で、わからないときは先生に聞くこともあります。聞きそびれた時はYouTubeなどで調べ、自分で頑張って理解するようにしています。

—学校では、食堂で皿洗いのボランティアをしているそうですね。
食堂でとっさに「やります!」って言って皿洗いを手伝うようになったんですけど、それは喜んでもらうためにやってるわけじゃなくて、なんというか「徳を積む」っていうところもあります。大谷選手のような感じで、中学の頃に「徳を積む」話を聞いた時、放課後に掃除をしたら結果が出たことがあったんです。テスト期間は勉強に集中するので皿洗いはできないんですけど、時間があったらやっています。

—故郷の栃木県で開催された国体では、福井県選手団の旗手を務められました。
自分が旗手に選ばれると思ってなかったので緊張しました。国体は初出場で、旗手もやりたくてできるものではないし、すごく良い経験になったと思います。実は、親には旗手をやると言ってなくて(苦笑)。試合は応援に来てくれたんですが、開会式は無観客だったのでYouTubeで見てくれたと思います(笑)。

—北陸高校男子テニス部での3年間を振り返っていかがですか。
頑張ったとは言い切れないんですけど、去年、先輩たちと一緒にインターハイで3位をとって、自分の代で準優勝という結果を残せたので、良い3年間だったと思います。これからまた新チームになって雰囲気とか違ってくると思うんですが、そこで後輩たちがどれだけ頑張るかは自分次第。いろんなことに気づいてもらいたいし、頑張ってほしいと思っています。

—今後の進学先とそこに決めた理由を教えてください。
関西方面の大学に進み、テニスを続けます。地元が関東なので違う雰囲気の地域でやってみたかったのと、自由がきいて、いろんな大会に出られるような環境にいた方が自分には合ってるんじゃないかと思い、進学先を決めました。1年生から名を上げ、チームに貢献できるよう頑張っていきたいです。

—その先に描く、将来の夢を教えてください。
まず大学の大会で結果を残し、最終的にはプロになれたらと思っています。海外にも挑戦してみたいので、最初はアジアの大会に出て、そこからどんどんポイントを重ねてランキングを上げながらヨーロッパの方にも行って、もっと強い選手と戦い、活躍していけたらいいなと思います。

—これから入学を考えている未来の後輩にメッセージをお願いします。
高校生活も、大学選びも、自分次第。毎日の過ごし方で大学を選ぶ幅が広がり、その先も決まります。高校生活を楽しむのもいいけれど、勉強も部活も全力で向き合い悔いのないようにしてほしいです。

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